仕事で苦戦する部下の特徴と改善方法

  • 部下が何度も同じミスを繰り返す
  • 部下がタスクを依頼しても、期限通りに提出されない
  • 部下が仕事を覚えられない

このような状況にいる方のために、解決策を解説していきます。

この記事の特徴
  • 仕事で苦戦する部下の特徴と改善方法
  • 対策
  • NGの行動
  • 自分の出来ること

「仕事で苦戦する」とストレートな表現を使用していますが、厳密に言うと「要領が悪い」「会社の指示に対して基準以上のアウトプットを届けることが出来ない」人のことを指しています。

この記事は部下をコントロールするためのものではなく、自分自身が行うべき対策をしようという内容になります。

自分では「部下が仕事ができない」と決めつけてしまいがちですが、相手からすれば「指示の伝え方が悪い」「不機嫌そうにしている」「質問しにくい」などの問題があるのかもしれません。

自分がマネージャーという立場にある以上、採用した人材を会社にとって有益な人材に育てる役割は自分自身にあります。

ヘイショー

僕自身は過去に2度のマネージャー経験があり、双方ともに課題がある部下に対して対策をする必要がありました。

ヘイショー

どこまで踏み込んでよいのかなど悩んだ時期もあったのですが、「相手が悪い」と一方的に決めつけるのではなく、「どうすれば改善できるか」にフォーカスすることで迷いが吹っ切れました。

参考にしていただけると幸いです。

課題がある部下に対して世間の声

まずは客観的になるために世の中の声を聞いてみましょう。

世の中の声を見てみると、「仕事が出来ない部下を追い詰める上司」に批判が多いのが分かります。

ヘイショー

つまり部下を育成するのは上司の役割であり、その仕事を丁寧にするのが自分に出来ることですね。

課題がある部下の特徴

ネットでの口コミなどを調べてざっと羅列してみました。

  • 上司の指示を聞かない
  • 期限通り仕事を提出できない
  • ミスが多い
  • 反省や謝罪ができない

ヘイショー

一つ一つ対策していきます。

対策

上司の指示を聞かない

的確な指示を出しているにもかかわらず、自分の判断で動いてしまうケースです。

予想される要因は以下の通り。

  • 他人に指示された方法で仕事をするのが嫌い
  • 自分で考えて仕事を進めるのが好き
  • 指示の内容が理解できていない
  • 信頼関係が作れていない、部下に軽んじられている

対策は以下の通り。

  • 良い動きをした時は褒める。悪い動きをした時は注意する … 言い方は悪いですが、犬をしつける時と同じで、「これはいい」「これは悪い」ということを感覚的に覚えてもらいます。時間をかけて根気よく行っていく必要があります。
  • 起こった出来事を記録して、1 on 1のフィードバックの機会で話す … 1 on 1の機会を設けて、そのタイミングに対してしっかり準備しましょう。「なぜダメなのか」ということを相手を傷つけないように、丁寧に説明してあげます。
  • 相手を承認する、頼る … 部下が実はリーダータイプで指示を聞くことが苦手な時の手法です。相手の能力を引き出すためにモチベーションを上げてもらう努力をしてみます。
  • 上下関係をはっきりさせておく … 部下になめられている場合の対策です。友達のような関係でいると、相手が自分のことを見くびってしまうことも多々あります。「上司の指示を部下が聞く」これを常日頃から意識づけるために、プライベートで友達感覚で遊びに行くのは避けた方がよいです。

仕事を覚えられない、ミスが多い

何回も同じミスを繰り返してしまうケースです。

予想される要因は以下の通り。

  • 性格的にそもそもミスが多い
  • 体で覚える、回数をこなさないと出来るようにならない
  • 見直しをしない

対策は以下の通り。

  • チェック体制を構築する … レビューする工程を設けます。新しいタスクをアサインする時は必ずこの工程を持つようにしましょう。
  • ミスがある度に指摘する … まずは「自分がミスしている」という認識を持ってもらい、重要視してもらう必要があります。面倒くさくてもミスを発見する度に冷静に指摘しましょう。
  • 自分で改善案を出してもらう … 1 on 1レビューのタイミングなででミスを改善するためにはどうするべきかを考えてもらいます。定型業務が苦手な人に対しては「自分が自分の意志を持って改善に取り組んでいる」と意識づけてもらうことで改善の報告に向かうかもしれません。

期限通り仕事を提出できない

予想される要因は以下の通り。

  • 期限を守らなくてもよい雰囲気になっている
  • スキルが不足しているため時間が余分にかかっている
  • 優先順位がつけることができない
  • 上司が把握できていない、リソースのかかる仕事を抱えている可能性がある

対策は以下の通り。

  • タスク管理システムを導入し、各タスクの進捗状況を確認する機会を設ける
  • スケジュールに余裕をもって依頼する
  • 期限より遅れて提出してくることを見越して期限を設定し、締め切りを超えたタイミングで機械的に催促する(「期限を守れない人」と割り切る)

反省や謝罪ができない

謝罪ができないというのは対して問題ではないように思えますが、自分は気にしない性格でも同僚や他部署の人の中には失礼だと思われてしまう可能性があります。

また「反省がない」「改善の意識がない」可能性もありますので、場合によっては対策を検討しておく必要があります。

予想される要因は以下の通り。

  • プライドが高い。
  • 悪いと思っていない。
  • 自分の落ち度を認めたくない。
  • 謝ると自分の評価が下がると思っている。
  • 謝り方を知らない。

対策は以下の通り。

  • 1 on 1などの機会で「こうゆう理由で迷惑がかかっている」という内容を丁寧に教えてあげる。
  • 指導する … 他部署や同僚に対して必要な謝罪がなかった時に、ちゃんとヒアリングした上で「謝ることでこういうメリットがあるんだよ。」という内容を丁寧に教えてあげます。その際に、「お前が悪い」と決めつけるのではなく、ちゃんと部下の言い分を聞いて理解してあげる態度で接してあげてください。
  • お手本を見せる … 状況は選ぶ必要がありますが、謝ることで自分の評価が上がることを間近で見てもらいます。例えば対して影響の少ないタスクに対して少しのミスをしたときに「この度はこちらの作業にミスがあり申し訳ございませんでした。以降は〇〇を行うことで同様のミスを減らせるように注意してまいります」と言ったような誠実な態度を謝り方を手本として見せます。

NGの行動

イライラして対応

感情的になってしまいがちですが、このような雰囲気が部下に伝わるとよけい堅くなってしまったり、質問や相談しにくくなってしまいます。

ヘイショー

結果あきらめて頑張ることをやめてしまう可能性もあるので、大人な対応を心がけてください。

全部否定する

仕事が出来ない部下に対して干渉を強めるという選択肢は正解ですが、やることなすこと全部にケチをつけ始めると「マイクロマネジメント」と思われてしまいます。

ヘイショー

指摘をする時は明らかなミスをした時に限定しましょう。

また指摘する時も相手の言い分やアプローチを認めた上で「こういうやり方もあるけどどうですか?」「こうするともっと分かりやすくなるかも」「こうすると効率よくできるよ」などとあくまで提案する形で伝えるのが良いです。

仕事をふらなくなる

特に大手企業にありがちな対応です。

仕事が出来ない部下には仕事を回さずに、出来る人に依頼する。

もしくは自分で直接対応する。

短期的にはこちらの方が早いかもしれませんが、「部下を育成する」というマネージャーとしての自身の役割は果たせていません。

ヘイショー

仕事がふられなくなった部下はどうなるかというと、社内でも居場所がない+転職しても仕事が出来ないという社会のお荷物になってしまう可能性があるということを胸に刻み、責任を持って育ててあげてください。

パワハラになりそうな行為

上司・部下に関わらずですが、相手の仕事に不満がある時にはパワハラが起こりやすいので注意が必要です。

パワハラの6つの行為類型
  • 身体的な攻撃 … 暴行・障害
  • 精神的な攻撃 … 脅迫・名誉棄損・侮辱・ひどい暴言
  • 人間関係からの切り離し … 隔離・仲間外し・無視
  • 過大な要求 … 業務上明らかに不要なことや遂行不可能なことの強制・仕事の妨害
  • 過小な要求 … 業務上の合理性なく能力や経験とかけ離れた程度の低い仕事を命じることや仕事を与えないこと
  • 個の侵害 … 私的なことに過度に立ち入ること

参考 パワハラ事例集 | 2021年4月東京人権啓発企業連絡会

ヘイショー

このブログを読んでいる人は大丈夫だと思いますが、無視をする、馬鹿にする、皮肉を言う、人格否定と捉えかねない言葉を使うなどは避けるようくれぐれもご注意ください。

自分の出来ること = マネジメント能力を上げる

自分のやるべきこと、それは自分自身のマネジメント能力を上げることです。

仕事が出来ない部下に遭遇した時は、特にいかに自分のマネジメント能力を伸ばすチャンスと捉えることもできます。

特にマネージャー経験が浅い方は、プレイヤーとしての実績は捨ててマネージャーとしては新人の気持ちで時間を投資していく必要があります。

僕が参考にしたマコナリ社長の動画をいくつか紹介しておきます。

ヘイショー

自分は個人的にマコナリ社長の動画がさくさくインプットしやすいので参考にしています。ただ人間関係については原則アドラーやカーネギーなどの名著を読んだ方が役に立ちます。

まとめ

課題がある部下に遭遇して悲観的になっている方もいらっしゃるかもしれませんが、

長いキャリアを考えると常に周りを優秀な人材で固められるかというと言えばその保証はないので、

「部下を育てる」というスキルを伸ばしておいて損はありません。

もし自分が起業して人を雇わなければいけなくなった時、最初は優秀な人材を雇うことが出来ない可能性も大いにあり得ます。

そんな場面に向けて、会社で経験を積めるのであれば願ったりかなったりですよね。

ヘイショー

ポジティブに行きましょう!

ご精読ありがとうございました。

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