海外留学を、就職活動における武器として考えている学生は多いのではないでしょうか?
確かに海外留学中には、ビジネスマンに必要とされる、主体性や企画力、対応力を身につけることができるチャンスは大いにあります。
しかし、何も考えずに留学生活を過ごしていては、帰国時に十分なスキルを身につけることはできるでしょうか?
就職活動のことだけを考え、海外をするというのは少々主旨が異なるようにも思えます。
しかし、海外留学での経験が就職活動で有利に働くことも確かであるため、今回は就職活動により有利に働かせるためには、どんな風に海外留学をすれば良いかという点に特化して、ご紹介させて頂きます。
目次
学内外問わず、様々なイベントに積極的に参加する
海外留学に行って最初の頃は、まだまだ英会話も自信がないという方が多いのではないでしょうか?
そのような方々にとっては、学内で留学生向けに行われるイベントですら、参加するのにかなりの勇気がいるかと思います。
同じ大学に日本人がいて、一緒に行くことが出来れば、少しは気が楽かもしれません。
しかし、いつでもどこでも日本人の友達と行っていても、留学した意味が薄れて来ます。
では、なぜイベントに積極的に参加すべきなのでしょうか?
勉強をするために留学しているため、部屋にこもって勉強してもいいのではないかと思う方も少なからずいるかもしれません。
学内外問わず様々なイベントに参加する意義というのは、友達を作るというのも勿論ですが、異文化を知り、異文化に触れる最高のチャンスだからです。
この経験がビジネスの場面で役に立つ理由は2つあります。
1つ目に、「異文化への適応能力」は組織で働く上で最も重要な能力の1つだからです。
同じ組織であっても、部署や上司が変われば、働く環境は大きく異なります。転職をするとなると更に大きな変化があることでしょう。
どんなに大きな変化があったとしても、ビジネスマンである以上成果を求められるため、異文化への適応能力が重要となるのです。
2つ目に、海外のイベントは日本にはない発想の宝庫だからです。
ビジネスマンであれば、社内外問わず今までの方法から改善点を見つけ、新しい方法を生み出さなければならない場面に直面するでしょう。
その際に、海外のイベントを通じて知った日本にはない発想が役に立つのです。
楽しみながら、日本ではし難い貴重な経験ができるため、積極的に参加してみましょう!
自らイベントを主催する
先ほどの項目でイベントに参加することが、楽しみながら様々なことを学ぶことができる場であるということを、お分り頂けたのではないでしょうか?
次にご紹介する内容は、同じイベントであっても、先ほどは参加することについてでしたが、こちらではイベントを主催することについてです。
イベントに参加する際には多くのことをインプットすることができますが、イベントを主催する際には逆に多くのことをアウトプットする必要があります。
この経験から得られる「企画力」や「運営力」がビジネスシーンでも多いに必要となります。
どんな大企業であっても、その中は多くの小さな組織やチームから構成されています。
社会で働く誰しもがその中で組織やチームとしての役割があるため、「企画力」や「運営力」が必ず必要となります。
能力やスキルという意味合いだけでなく、海外でイベントを主催することができれば、日本でのイベントやプロジェクトの主催のハードルは低く感じるのではないでしょうか?
どんな小さなイベントであっても、留学先でイベントを主催することから得られる経験はそんなに大差ないと思われます。
「イベントの主催経験」というキーワードだけでも就職活動ではインパクトがあるため、自己PRのネタとしても活用できることでしょう!
留学だけでなく、インターンなど学外の活動にも挑戦する
留学中にはなかなか気が付き難いのですが、実は海外に住んでいるということだけでも、かなりの価値があります。
旅行で海外に行くだけでは、出来ることはかなり限られます。しかし、そこ暮らしているのであれば、可能性は無限大に広がります。
大学で勉強し、友達と遊ぶだけでなく、現地で働く日本人にインタビューしたり、インターンシップとして週末や休暇中だけでも働いてみることもできるでしょう。
近年は留学経験者が増えてきたこともあり、単に大学に通うだけでは、面接官の印象に残り難いという現状もあります。
そこで留学だけではない活動経験があると、印象に残りやすく、さらに主体性の評価にも繋がるでしょう。
ビジネスシーンでは、限られた時間内に優先順位を考え、最大限の成果を上げる努力をしなければなりません。
皆さまも留学を留学としてのみ捉えるのではなく、海外に滞在しているというメリット活かし、より有意義に時間を使ってみてはいかがでしょうか?
できるだけ多く旅行する
これに関しては言われずとも誰もが留学中には色々な場所に旅行したいと考えていることでしょう。
この旅行中のエピソードがビジネスシーンで意外にも大活躍するのです!
就職活動中や実際に働き始めてからも、面談や商談の際にはすぐに本題に入らず、最初に少し雑談から入るという良い結果に繋がる可能性が高まるということを聞いたことがありますでしょうか?
本題に入る前の雑談時には相手も気を張っていないため、距離を縮めるチャンスなのです。
この雑談時に、旅行のエピソードをさり気なく交えることができれば、相手も私も学生時代にとか、出張でその国に行ったときに、という具合に話が盛り上がることが多くあります。
ほとんどの日本人は海外旅行の話題が好きなので、その引き出しを増やすためにも、できるだけ多く旅行をしてみてください!
また各旅行中に感じたことや体験した面白いエピソードをいつでも簡潔かつユーモアを交えながら話せるようにしておきましょう。
留学をした、海外旅行をしたと言うと、必ず様々な場面で留学の話題を振られることになるため、すぐに反応できるように準備しておきましょう。
留学前に目標を設定し、それらを達成したという事実を持つ
誰にとっても海外留学というものは未知の世界への挑戦であり、事前に想定していたことと大きく異なることの連続だと思います。
「無計画にとにかく飛行機に飛び乗り、流れに身を任せて留学生活を過ごす」というのも楽しいかもしれませんが、それでは就職活動に有効活用することはできません。
ビジネスはギャンブルではないため、「偶然上手くいった」というのは成功したとは認められません。
しっかりと長期的な計画を立て、その目標を達成するために、小さな目標を少しずつクリアしていくという方法が求められることが多いです。
これを留学にも当てはめて、すべて計画通りにはいかないにしても「これだけは達成したい!」という目標を立てて、それを達成するために何をしたのか、そして、その結果はどうだったのかということをしっかり留学中から考えておきましょう。
海外留学は本当に楽しい経験の連続であるため、気を抜いてしまうとただただ楽しく遊んだだけという結果になる危険性もあります。
そうならないために、皆さまはしっかりと留学を通してなりたい自分を想像し、その理想像に向かって計画的に留学生活を進めてください!
まとめ
今回ご紹介した5つすべてを実行する必要はありません。
海外留学は人それぞれやりたいこともできることも違うため、そのプロセスと結果の違いが面白いのです。
しっかしと自身の留学中に多くを学び、楽しむことで、留学後に自分の留学は最高だったと胸を張って言えたら、その経験やエピソードを持って就職活動も成功させることができるでしょう!