中国・西安の華山の麓で狂犬に追いかけられた体験記
更新日: by Work Study Abroad
今日は、中国の西安で体験した恐怖について書きたいと思います。
友人Oと中国の西安を旅していたときの話です。
中国・西安といえば、シルクロードの出発点として有名な街です。
中国内陸部に位置し、歴史的な都市として栄えてきました。
旅行初日から数日は、街の観光や歴史博物館巡りを楽しんでいましたが、さすがに連日同じような場所ばかりだと飽きてしまいます。そこで、日本へ帰国する前に「華山(華山)」という、地元では有名で危険な山に登ろうという計画を立てました。
「死者が出るほど過酷な山らしいけど、本当に大丈夫かな?」
マレーシアで強盗に遭ったり、万里の長城で迷子になった経験と比べれば、問題ないはず。それに、有名な観光スポットでもあります。
この華山は、断崖絶壁に細く道が作られており、ガードレールは頼りない鎖だけという、非常に恐ろしい道中となっています。
昔は多くの死者が出ていたそうですが、私たちが西安を訪れた2002年頃には、安全対策も進み、死亡事故はかなり減っていたとのこと。「まあ大丈夫だろう」という軽い気持ちで登山を決行することにしました。
華山を登山してみた感想は
実際に登ってみると、思ったほど危険というわけでもなく、冒険好きな私と友人Oは軽快に登山を楽しみました。
「思った以上に楽しい!こんな経験は日本ではなかなかできないな」
途中、両側が鎖の吊り橋のような道を渡ったり、90度近い壁を鎖を頼りに登ったりと、さすがに怖い場面もいくつかありましたが、全体的には充実した登山でした。
ちなみに華山は、頂上が複数あり、難易度の異なるルートを選べるようになっています。高所恐怖症の方でも、無理をせずに楽しめるはずです。
頂上で見たものは

頂上からの景色は、まさに絶景でした!
中国4000年の歴史を肌で感じることができる、息をのむような眺めが広がっていました。
フモトの村で帰りのバスを待つ事に
目標を達成した私と友人Oは下山し、麓の村で帰りのバスを待つことにしました。
この麓の村は非常に貧しく、警察の姿も見当たらず、野犬がうろうろしているなど、どこか不安を感じる雰囲気でした。
この時は、まさかあんな恐ろしい事件が起こるとは夢にも思っていませんでした……。
……いや、正直なところ、薄々危ない雰囲気は感じていたんです。
とりあえず寒さを凌ぐため、近くのレストランへ
寒さを避けるため、近くのレストランに入ると、店長らしきおじさんが温かいお湯を出してくれました。
「お茶じゃないのか!」
と思いましたが、それを口にするのが申し訳ないほど質素な店内の様子を見て、ありがたくお湯をいただくことにしました。
トイレを探しに外へ
しばらくすると、急に尿意を催した私は、店長に「トイレはどこですか」と尋ねました。
「うちにはないから、外で探してこい」
「野犬がうろうろしているから外を歩きたくないんだけど……」
そう思いながらも、仕方なく外でトイレを探していると……。
ついに発見!
しかし、トイレのすぐ横に大きくて危険そうな犬がいました。
「この犬の横を通ってトイレに入るべきか……」
そう迷っていると、犬と目が合ってしまいました。
その瞬間、とんでもない事態が起こったのです……!
狂犬がこちらに向かって走って来た!!

「まさか!」と思って体が硬直しましたが、犬が確実にこちらに向かって、ものすごいスピードで走ってきているのがわかりました!
狂犬病の予防接種など受けているはずもないその犬に噛まれたら命の危険もあると焦った私は、とにかく全速力で逃げました。
「これ、噛まれたらマジでヤバい!」
車がかなりのスピードで往来する道路を、左右も確認せずに横切りながら必死に逃げました。
当然、犬の走力に敵うはずもなく、あっという間に犬がすぐ後ろまで迫ってきました。
「俺、こんなところで死ぬのか……」
「絶対に噛まれる」と思ったその瞬間、危機的状況からか底力が出て、全速力で走る私と、そのすぐ後ろを犬が追いかけるという、まるで漫画のような状態が20メートルほど続きました。
すると……。
ついに犬が諦め、追跡をやめたのです。事なきを得ることができました……。
「助かった……」
慌ててレストランへ戻り、興奮冷めやらぬまま、友人Oに恐怖体験を説明していると、一部始終を見ていたらしい店長が、お尻に手を当てて走るジェスチャーをしながら笑いながらからかってきました。
それ以来、この体験がトラウマとなり、野犬に対する恐怖心が強くなったのは言うまでもありません。