オーストラリアのニンビンへ旅行した感想。マリファナに汚染された街
更新日: by Work Study Abroad
オーストラリアのゴールドコーストとシドニーの間には、「ニンビン」という、マリファナで非常に有名な街があるのをご存知でしょうか。
オーストラリアでバックパッカー経験のある方なら、一度は耳にしたことがあるかもしれません。この街は、マリファナ(大麻)文化が根付いた、他に類を見ないほど独特な場所なのです。
ニンビンでは、昔からマリファナが人々の生活に深く根付いており、現在でもその文化が色濃く残っています。
街中には大麻をモチーフにしたアート作品や展示物が数多く見られ、その独特な雰囲気を求めて世界中から観光客が訪れます。
今回は、そんな噂の街「ニンビン」を訪れた体験をお話しします。
ゴールドコーストで、ガイドブックのライターをしていた韓国人女性と出会う

オーストラリアのゴールドコーストを旅行していたとき、当時英語に自信がなかった私は、日本人らしき女性に道を尋ねました。
彼女は韓国人で日本語は話せませんでしたが、とても聞き取りやすい英語で親切に道を教えてくれました。
お互い一人旅で時間があったこともあり、その後、自然と会話が弾みました。彼女は「地球の歩き方」韓国版のライターをしていて、3ヶ月かけてオーストラリア各地を巡り、記事を書く仕事をしているとのことでした。
彼女の名前はソンさん。
一緒にバイロンベイへ向かうことになった

ゴールドコーストの雰囲気があまり肌に合わず、少し疲れていた私は、バイロンベイという街へ行ってみようと考えていました。
詳しい経緯は忘れてしまいましたが、ソンさんと一緒にバスに乗ってバイロンベイへ行くことになりました。
おそらく、目的地がたまたま同じだったのでしょう。
ちなみに、バイロンベイはヒッピー文化が根付いた、独特の雰囲気を持つ街として知られています。
特に予定もなかった私は、ソンさんと一緒に人気のレストランやカフェなどを巡りました。
バイロンベイは街並みがとてもユニークで、ただ歩き回るだけでも楽しめる、私のお気に入りの街です。
ここでも面白いエピソードがあるので、別の機会にご紹介したいと思います。
ニンビンへ

翌日、ソンさんと一緒にバスに乗ってニンビンへ向かいました。
到着したときの第一印象は「のどかな田舎町」といった感じでした。
とりあえず宿(バックパッカーズホステル)へ行ってみると、そこで衝撃的な光景が目に飛び込んできました。
独自の世界観を放つバックパッカー

こんなにもユニークな宿は初めて見ました。

草原の中にポツンと建てられた小屋の他に、きちんとした建物とドミトリーの部屋もあったので、少し安心しました。
宿にはほとんど人がいませんでしたが、特徴的な風貌の日本人男性が掃除をしていました。
彼は住み込みで宿のアルバイトをしているとのこと。同じように宿で働く日本人が他にも2、3人いるそうです。
街を歩いてみると、売人の子供に声をかけられた

ここからは、ニンビンの街の様子をご紹介します。
道を歩いていると、アボリジニの子供が通りすがりに「ガンジャ」と声をかけてきました。
「マリファナはいらないか?」という意味です。
ニンビンでは、多くの観光客がマリファナを購入するようです。
ソンさんに「吸うの?」と聞いてみたところ、「昔は吸っていたけれど今は吸わない」とのことでした。
私も吸いません。
後でこの話を色々な人にしたら、「ニンビンに行ったのに吸わなかったの!?」と驚かれましたが、勧められたときは「私は日本人なので吸いません」と丁寧に断るようにしています。
資本主義をディスった博物館

街を歩いていると、興味を引く博物館を見つけたので入ってみました。
ニンビンとマリファナの歴史について詳しく展示されています。
資本主義社会やマクドナルド、ブッシュ大統領を批判するメッセージが多く見られ、独特の世界観が表現されていました。




街中で突然始まった楽器と音楽のセッション

道を歩いていると、ストリートで演奏している集団に出会いました。
見ている人たちが突然踊り出し、即興のセッションのように盛り上がっていました。この街の人々は陽気で社交的な印象を受けました。
他にも、見知らぬおばさんが「見て!四つ葉のクローバーを見つけたの!」と嬉しそうに話しかけてきたり、

街の壁に絵を描いている旅人と会話を交わしたり。

人々はとてもフレンドリーで、どこか懐かしいようなアットホームな雰囲気が漂っていました。
観光を終えて宿に戻る
かなり個性的な街だったので、ただ歩き回るだけでも十分なカルチャーショックを受けることができました。
観光を楽しんだ後、宿に戻りました。
夜になると、ニンビンは静かな田舎町の顔を見せます。
夕食後、オーナーのおじさんが
「みんなでおしゃべりしているから、一緒にどう?」
と声をかけてくれました。
座談会が始まる
コモンルームには、オーナーとイタリア人バックパッカー2人がいて、ソンさんと私も加わりました。
皆、英語が堪能で、私はこの時の会話内容をおそらく40%ほどしか理解できなかったと思います。
話題は、マリファナ、ドラッグ、どこのファームが稼げるかなど。
オーストラリアのバックパッカーズホステルでは定番の話題だったりします。
印象的だったエピソード
その中で、思わず笑ってしまうような話もありました。
オーナーが教えてくれたのですが、
「最近、ニンビンではマリファナの規制が厳しくなってきて、先日、警察と警察犬が街に取り締まりに来たんだ。
警察犬はマリファナの匂いを頼りに持ち主を見つけるはずだったけど、街中どこもかしこもマリファナの匂いがするから、結局どこに行けばいいのか分からなくなって、最後は犬自身がハイになってぐったりしてしまったらしいよ。」
ファーマーズマーケットを訪れて

翌朝、オーナーに誘われてファーマーズマーケットへ行くことに。実際に訪れてみると、ヒッピー文化を感じるオーガニック商品が並ぶ、まるでフェスティバルのような雰囲気でした。
ニンビンの街から車で30分ほどの場所にあり、興味のある方はぜひ足を運んでみてください。
旅を終えて
こうしてニンビンでの旅は幕を閉じました。
とてもユニークで刺激的な体験ができたと思います。
オーストラリアの昔ながらのライフスタイルは、きっとこんな雰囲気だったのだろうと想像が膨らみました。
ソンさんはこの後シドニーへ、私はゴールドコーストへ戻ることになり、ここでお別れです。
彼女がいなければ、ここまでディープな冒険はできなかったと思います。
ありがとう。