海外に行ける仕事8選。就職/移住で人気の職種
更新日: by Work Study Abroad
皆さん、日本人が海外移住をして仕事、就職、転職を考える際に、最も重要なことは何だと思いますか?
おそらく、多くの方はこう答えるでしょう。
「職種」です。
職種は海外就職に限らず、人生において最も重要なテーマの一つと言えます。
なぜなら、職種さえ決まれば、その先の道筋が見えてくるからです。
具体的には、転職サイトに登録してオファーを待つだけで、キャリアの選択肢が広がります。
The only way to do great work is to love what you do. (素晴らしい仕事をする唯一の方法は、自分のしていることを愛することだ) - by Steve Jobs
スティーブ・ジョブズも様々なスピーチで、職種選びの重要性を説いています。
しかし、自分の好きな仕事が必ずしも天職とは限らないという点も忘れてはなりません。
私が考える理想的な職種は、「将来性がある」ことと「海外就職に強い」ことの2点を満たすものです。
この基準で考えると選択肢はある程度絞られますが、以下に私がお勧めする職種をご紹介します。
今後のキャリア形成の参考にしていただければ幸いです。
なお、この記事は執筆者の経験と見解に基づくものであることをご了承ください。
Webデザイナー、Webエンジニア、グラフィックデザイナー、Webデベロッパー

私自身、現在この分野で働いています。
ワーキングホリデー、留学、海外就職などを経験する中で、Web系の仕事は海外就職に強く、将来的に独立の可能性もあると考えたのが、この道を選んだきっかけでした。
この職種の主なメリットは以下の通りです。
- 世界中で需要が高く、経験を積めば求人は豊富(2017年現在)
- 日本人コミュニティがある地域では「日本語Webサイト制作」の需要があり、仕事を見つけやすい
- フリーランスとしての活動も可能
- 技術力が重視されるため、英語力が完璧でなくても活躍できる
- 海外では専門職として高く評価される
- 「英語ができる+Web制作ができる」人材は希少価値が高い
おすすめはWebマスターかWebデベロッパー
挙げた4つの職種の中でも、特におすすめなのはこの2つです。
Webマスターは一つのWebサイトを一人で運用する役割で、Webデベロッパーは日本で言うフロントエンドエンジニアに近い職種です。
この2つは、デザインからコーディング、さらにデジタルマーケティングの知識も求められるため、給与水準が高く、企業内でも幅広く活躍できます。
年収例
Web系の仕事は専門分野によって年収に差があります。
PayScaleによると、アメリカの各Web系職種の平均年収は以下の通りです。
- Web Developer ... 平均$58,156(レンジ:$33,316 - $86,725)
- Web Designer ... 平均$48,621(レンジ:$30,122 - $79,173)
- Graphic Designer ... 平均$42,615(レンジ:$30,122 - $79,173)
- Web Master... 平均$53,994(レンジ:$29,324 - $76,387)
経験年数が5〜10年以上になると、「Senior」の肩書きが付き、年収も大幅に上昇します。
- Senior Web Developer ... 平均$87,198(レンジ:$59,798 - $126,531)
- Senior Web Designer ... 平均$70,271(レンジ:$49,532 - $101,749)
- Senior Graphic Designer ... 平均$59,615(レンジ:$40,774 - $86,063)
プログラマー、ソフトウェアエンジニア

日本で言う「バックエンド」エンジニアに相当する職種です。
サンフランシスコのシリコンバレーでは、新卒でも年収1000万円を超えるケースもあると言われています。
この職種は需要が供給を大きく上回っているため、海外就職だけでなく永住権取得にも有利です。
以前、ニュージーランドでの就職を検討した際、日本での実務経験があれば、専門学校を経て就職、そして永住権取得までの道筋が比較的明確だと聞きました。
私が勤務していたハワイの企業でも常に人材を募集しており、就職市場での競争力は非常に高いと言えます。
日本での経験は強みになる
デジタルマーケティングやWebデザインとは異なり、プログラミングは言語や文化の壁を超えた普遍的なスキルです。
そのため、日本企業で培った技術力は、海外でも十分に通用します。
海外でソフトウェアエンジニアとして活躍されている方の経験談が、以下の書籍に詳しく紹介されています。
世界的企業を渡り歩いてきた方々の体験は、非常に参考になるでしょう。
>>エンジニアとして世界の最前線で働く選択肢 ~渡米・面接・転職・キャリアアップ・レイオフ対策までの実践ガイド | Amazon.co.jp
もし人生をやり直せるなら、この道を選びたいと思うほど魅力的な職種です。
アメリカでの年収例
Payscaleによると、アメリカにおける各職種の年収例は以下の通りです。
- Software Developer ... 平均$69,172(レンジ:$47,196 - $105,771)参考:Average Software Developer Salary | payscale
- Software Engineer... 平均$81,425(レンジ:$57,345 - $127,741)参考:Average Software Engineer Salary | payscale
経験年数5〜10年のシニアレベルになると:
- Sr. Software Engineer / Developer / Programmer ... 平均$101,165(レンジ:$73,630 - $148,234)
非常に魅力的な水準です。
参考までに、日本での年収例は以下の通りです。
- ソフトウェア・エンジニア ... 平均465万円(レンジ:119万 - 925万)参考:Average Software Engineer Salary(Japan) | payscale
現在日本でエンジニアとして働いている方は、海外でのキャリア展開も視野に入れてみてはいかがでしょうか。
寿司職人(シェフ)

オーストラリア滞在中、寿司店のアルバイト募集が非常に多いことに驚きました。
寿司は世界中で人気がありますが、海外に住む日本人の数が限られているため、需要に供給が追いついていない状況です。
そのため、日本人が少ない地域では、韓国や中国の方が寿司職人として活躍していることもあります。
しかし「日本人が握る寿司」には特別な価値があるため、多くの寿司店が日本人を積極的に採用したいと考えています。
寿司職人として活躍しやすい都市
私の経験では、オーストラリアとシンガポールでは寿司職人として仕事に困ることはないでしょう。
友人の話によると、ニューヨークでは高給も期待できるようです。
一方、フィリピンやハワイではそれほど需要が高くなかったという印象があります。
一般的に、物価が高く日本人が少ない都市ほど、寿司職人として活躍の場が広がると言えるでしょう。
年収例
アメリカのGlassdoorによると、寿司シェフの年収例は以下の通りです。
- アメリカ全体での平均年収:$51,226
- ロサンゼルスでの平均年収:$57,349
勤務地や経験によって大きく変動するため、あくまで参考値としてご覧ください。
美容師

タイ、ニューヨーク、そして現在はハワイで美容師として働く友人から話を聞く機会が多いのですが、美容師も海外就職に有利な職種と言えます。
日本では美容師の数が飽和状態ですが、海外ではまだまだ需要が高い状況です。
海外では「男性美容師はゲイが多い」というイメージがあるためか、男性美容師を見かけることは少なく、男性美容師は希少価値が高いと言えるでしょう。
海外在住の日本人は日本人美容師を求める傾向がある
日本人のヘアスタイルや美容感覚は独特であるため、外国人美容師では満足のいく仕上がりにならないことが多いようです。
そのため、海外在住の日本人の多くは、日本人美容師のいる美容院を積極的に探します。
海外で美容師として活躍したいのであれば、日本人コミュニティが形成されている都市を選ぶことをお勧めします。
年収例
アメリカのPayscaleのデータによると、
- Hairdresser... 平均$30,804(レンジ:$17,421 - $64,620)
となっています。収入の幅が広いことからわかるように、勤務先によって給与水準は大きく異なります。
現地の一般的な美容院は比較的低価格ですが、日本人美容師の場合は高価格帯の美容院で働くことが多いため、平均以上の収入が期待できるでしょう。
私の友人は独立して成功を収めているため、将来的な独立も視野に入れると良いかもしれません。
翻訳家

Webメディアの発展に伴い、翻訳家の需要も高まっています。
しかし、翻訳家を目指した友人の多くは途中で方向転換してしまったのが現実です。
翻訳の仕事は、海外在住で語学に堪能な方の副業や、主婦の方のパートタイムワークとして行われることが多いようです。
仕事の受注先は、既存の顧客やクラウドソーシングサービスが中心となります。
海外での仕事では翻訳ニーズは多いものの、翻訳のみを専門として就職したり、労働ビザを取得したりするのは難しいのが現状です。
自動車整備士

興味深いことに、オーストラリアやハワイなどでは自動車整備士の求人が比較的多く見られます。
ビザや永住権も取得しやすい傾向にあります。
ただし、ガソリン車から電気自動車へのシフトが進む中、従来型の整備士としての将来性については不透明な部分もあることを念頭に置く必要があるでしょう。
カスタマーサービス

シンガポールやフィリピンでは、日本語対応のカスタマーサービス求人が豊富です。
主に日本人顧客からの問い合わせに電話やメールで対応する業務が中心となります。
アジア地域でこれらの求人が多い理由は、人件費の最適化を図る企業戦略によるものです。
カスタマーサービスのマネージャーを目指すキャリアパスであれば有望かもしれませんが、それ以外の場合は長期的なキャリア形成に課題が残るかもしれません。
日本語教師
日本語教師は、日本人ならではの強みを活かせる職業であり、海外就職に適しています。
世界中で日本語学習熱が高まっており、日本語教師のスキルは海外生活において大きな武器となるでしょう。
職業安定所では日本語教師養成コースも提供されているので、海外での活躍を考えている方は検討する価値があります。
最後に
現時点で把握している情報をいくつかご紹介しましたが、今後も知人の実体験などを通じて情報を充実させていく予定です。
本記事ではIT系職種を特に推奨していますが、海外就職に適した職業の基本的な条件は以下の3点です。
- 需要の高さ
- 自分の適性や興味との一致
- 専門性の高さ
自分にとっての天職を見つけることができれば、あとは努力次第で道は開けます。転職を重ねても、一貫した専門分野であれば「キャリアアップ」と評価されるため、職種選びは慎重に行うことをお勧めします。
皆様が理想のキャリアに出会えることを心より願っています。
すでに専門分野が決まっている方は、海外就職の求人を扱う外資系転職エージェントに登録し、定期的に情報を収集することをお勧めします。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!