オーストラリア留学後にフィリピンで就職した理由。ドン底だった頃
更新日: by Work Study Abroad
ハワイで働き始める前に、フィリピンで1年ほど働いていた時期があり、その時の経験についてお話ししたいと思います。
2012年の後半のこと。
オーストラリアでWeb制作の専門学校に1年間通った後の就職活動は、想像以上に厳しいものでした。
オーストラリアで就職活動をしてもカスりもしなかった

当初の計画では、オーストラリアの現地企業に就職するつもりでしたが、現実は厳しいものでした。
私が住んでいたアデレードは比較的小さな街で、IT企業の数自体が限られていたのです。
調査したところ、市内には40〜50社程度のIT関連企業しかなく、すべての会社に「インターンからでも働かせてほしい」と熱意あるメールを送りましたが、残念ながら前向きな返事は一つもありませんでした。
シドニーでインターンを検討

次に、シドニーでエージェントを通してインターンシップを探すことも検討しました。しかし、登録料だけでもかなりの費用がかかる上、IT分野の案件は少なく、適切なポジションが見つからない可能性が高いという現実に直面しました。
さらに、オーストラリアではIT系の労働ビザ取得には年収600万円以上という条件があり、経験の浅い私がそのような高給を得られる可能性はほぼゼロでした。この時点で「オーストラリアでの就職は難しい」と現実を受け入れざるを得ませんでした。
日本でも仕事が無い

次に、日本の大阪で就職活動を始めましたが、こちらも簡単ではありませんでした。
IT業界未経験の私にとって、英語力や海外経験が唯一のアピールポイントでしたが、日本のWeb制作現場では、英語力はほとんど評価されないという現実に直面しました。
営業職であれば英語力を活かせる会社もありましたが、それは私の希望とは異なっていました。
粘り強く活動を続けた結果、ようやく1社から内定をいただきました。
しかし条件は厳しいものでした。月給15万円、残業は多め、そして私が学んだフロントエンド開発ではなく、バックエンドのプログラミングが中心の業務内容。面接で社長からは「5年後に一人前になるよう鍛えるから、修行のつもりで来てほしい」と言われました。
葛藤の結果
この時、私は自分のIT業界における現在の市場価値がほとんどないことを痛感しました。
しかし同時に、この会社に入社したとして、5年間の低賃金と長時間労働の末に得られるものは何だろうかという疑問も湧きました。
オーストラリアでWeb制作を学んだ意味を活かせないまま、全く異なる分野から始めることに違和感も感じていました。
こうした理由から、せっかく内定をくださった社長には申し訳なかったのですが、お断りすることにしました。
東南アジアで現地就職を試みる

この時点で、私の選択肢は東南アジアしか残されていないように思えました。
以前、シンガポールで働いた経験から、「東南アジアでは未経験者にもチャンスがある」ということを知っていたので、ここで新たな可能性を探ることにしました。
候補地は英語の通じるシンガポール、バリ島、フィリピン
現地の求人情報サイトを調査したところ、バリ島とフィリピンでは、意外にもWebデザイナーの求人が複数見つかりました。
すべての求人に応募した結果、バリ島の1社とフィリピンの1社から採用の連絡をいただくことができました。
バリ島の会社の労働条件
バリ島の会社は、ツアー会社のWeb制作・運営を担当するポジションでした。条件は月給5万円、週休1日、有給休暇なしという厳しいものでした。
ただし、社長からは「これは初任給であり、能力が認められれば徐々に給料を上げていく」との説明がありました。
バリ島という魅力的な場所で働けることに惹かれる気持ちもありましたが、生活を維持できるか不安がありました。
フィリピンの会社での労働条件
一方、フィリピンの会社はECサイトの制作・運営を担当するポジションで、基本給14万円にボーナス最大月8万円という条件でした。勤務地はセブ島。
明らかに労働条件はこちらの方が良かったため、フィリピンの会社への就職を決断しました。
フィリピンの物価を考えると、この待遇はかなり恵まれていると感じました。
理想と現実のギャップ
しかし、実際に働き始めると、事前に聞いていた内容と現実には大きな隔たりがありました。
確かに、労働条件を書面で確認しなかった私にも責任はありますが、想像以上に厳しい環境でした。
その詳細については別の記事でお話しする予定ですが、それでも今振り返ると、この会社には感謝しています。
IT業界での経験がなかった私にチャンスを与えてくれたことは、その後のキャリアの大きな一歩となりました。
苦労したけど、この時の経験がバネになった
Web業界に足を踏み入れた当初は、経済的にも精神的にも本当に苦しい時期でした。
しかし、この経験があったからこそ、その後も諦めずに努力し続けることができました。今では貴重な財産だったと感じています。
Web系の海外就職を目指している方にとって、私の経験が少しでも参考になれば嬉しいです。
毎日が挑戦の連続ですが、その先には必ず道が開けます。一緒に頑張りましょう!